伊坂幸太郎さんの「魔王」を読み終える♪

伊坂幸太郎さんの魔王

伊坂幸太郎さんの文庫本「魔王」を読み終えました。(講談社文庫)

このお話って政治(ファシズム)カラーがメインと思いきや、あとがきを読むと作者の伊坂幸太郎さん本人曰く「この物語の中には、ファシズムや憲法、国民投票などが出てきますが、それらはテーマではなく、そういったことのに関する特定のメッセージも含んでいません。」と政治小説ではないと宣言されていて、これはいったい何小説?なんだろうっていうのが読み終わった時の第一印象なんです。

何かつかみ取れそうで、つかみ取れない感覚でしょうか。今まで読んできた伊坂作品とはちょっと傾向をわざとボカしている作品ですね。





これ以降は、少しネタバレなのでご注意を…






その兄弟に備わった超能力(?)もそんなにエンターテインメントとして描かれている訳でもなく(どちらかというと生活の一部に近い表現)、しかも兄の死の原因、犬飼首相の暗殺未遂の原因も直接的な説明は一切無くて、ほぼ憶測に近い言い回ししかされてないので、エンターテインメント色って読んでても感じなくて、このお話の何を感じて、何を読んでいけば良いのだろうって迷いながら(?)読んでたかもしれません。何か深いテーマとか意識して書いてないかもしれないな…w

でも読んでて"大衆しての時代"と"個人としての時代" の解釈の違い(?)・生き方の違い(?)は、読んでて感じました。冒頭にあった、ボブ・ディランの「とにかく時代は変わりつつある」と太宰治の「時代は少しも変わらないと思う。一種の、あほらしい感じである」って対照的な言葉…「魔王」を読み終わって再度この言葉を読むと、前者は大衆・後者は個人って読み取れるし、前者は安藤兄の生き方、後者は弟:潤也の生き方とも言えるのでしょうか…まあ個人的に感じたことです。

あと空が共通の世界になってて、安藤兄のマスターの超能力に殺られるシーンの青空の描写は実に伊坂幸太郎さんらしいし、"消灯ですよ" で終わるところもある意味 "らしさ" を感じます。「呼吸」の方も空の描写が意味あり気に度々登場してきますよね。

あと「ん!?」って思ったのは、国民投票直前の犬飼首相の最後の言葉「私を信用するな。よく考えろ。そして、選択しろ」って台詞、まんま安藤兄の言葉って感じちゃって、いろいろ想像しちゃうんですよね~ひょっとしたら兄の残留思念が腹話術させてるのかな~って。他にも弟:潤也が、犬飼首相のボディーガード役のマスターが犬飼から離れて行ったんじゃないかな~って推測してますけど、ここもひょっとして潤也って東京に競馬するだけじゃなくて、何か画策しに東京に行ったのかな~っと♪

今作の続編ともいえる「モダンタイムス」も今月文庫化されるので、こちらも読んでみようかと♪


伊坂幸太郎さんの「魔王」を読み始め♪

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック