誉田哲也さんの「感染遊戯」を読み終える

誉田哲也さんの感染遊戯

誉田哲也さんの姫川玲子シリーズ / ストロベリーナイト・シリーズ「感染遊戯」を読み終えました。(光文社文庫)

自分は時間を見つけて少しずつ読み進めていきましたが、この作品は一見バラバラな短編に見えて実は1本に繋がっている連作短編で、しかも事件のタイムラインに差があるので、個人的に一気に読み進めた方がよりこの作品の良さを感じる事が出来ると思います。今作は姫川玲子というよりも、" ガンテツ " に軸を置いた作品で、連作短編という事もあり、「シンメトリー」とはまた違った雰囲気を持った作品に仕上がっている印象です。


これ以降は、少しネタバレがある可能性があるのでご注意を…




読み進めるうちに「あっ…ドラマでもやったやつだ…」と何話か気付くと思いますが、ドラマではほぼ短編として制作していて、原作ほどチェーンリアクションなニュアンスは無かったような記憶が…読みながらドラマはちょっと勿体ない使い方しているな~と感じたかも。


腐った官僚が天誅のように殺されて行く連続殺人ですが、ネット時代が可能にした負の連鎖を連作短編にする事によって、ネットならではの(?)の無味乾燥な感じを表現しているような気もします。その分、「ストロベリーナイト」や「ソウルケイジ」と比べると淡白で、主観というより客観的な距離感があるかも。

復讐のためにアンマスクを立ち上げた辻内ですが、立ち上げた時点ですでに自分も引き際というか覚悟を決めていて、結果的にガンテツも葉山も彼に振り回されてあっけなく終わってしまうところが結構淡々としていんですよね~いつも展開であれば辻内の主観でそのシーンを描くと思いますが、あえてそれをしなかったように感じます。

シンメトリーに収録されている " 過ぎた正義 " に登場する倉田修二も登場してきますが、今作の方が倉田を細かく描いていてまた " 過ぎた正義 " を読みたくなりました。

でもエピローグ的に姫川とガンテツの会話がいつものこのシリーズの世界に引き戻していて、次回作「ブルーマーダー」に引き込んでくれる役目を果たしているかも。自分はまだ「ブルーマーダー」を読んでいないので、読むのが楽しみなってきました。



誉田哲也さんの「感染遊戯」を読み始め




感染遊戯 (光文社文庫)
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2013-11-08
誉田 哲也

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