大沢在昌さんの「魔物 上下巻」を読み終える♪

大沢在昌さんの 魔物 上下巻

大沢在昌さんの文庫本「魔物 上下巻」の読み終えました♪ (角川文庫)

上下巻ですけど、読み始めたら止まらなくなって、以外と早く読み終えちゃいました。

ハードボイルドなテイストですけど、決してハードボイルド小説ではないので、新宿鮫に代表されるような感じを求めたら痛い目に遭う作品かも…w ハードボイルドな描画でオカルト(ファンタジー)的な展開で、エンターテインメントな作品に仕上がってるって感じ♪








これ以降は、少しネタバレなのでご注意を…






物語の始まりはロシアからでワクワク気分で読み始めたら、ちょっと意外な展開で、イコンに描かれた聖人カシアンが100年ぶりに現代に蘇り(?)、憎しみ・悪意を強く持つ人間に同化して、その者の欲望を満たして行くのを、麻薬捜査官の大塚がそれを防ぐっていうのが基本路線。

それと大塚の過去の後悔と憎しみを上手く入れ込んだ展開は、さすが大沢作品って感じなんですけど、でも途中から絶対最後にカシアンが飯田に取り憑くな~って分かっちゃうぐらいベタな展開にどう思うかで評価が変わってくる作品かも。個人的には上巻の北海道での展開はすごく次のページを早く読みたい!って感じで読んでたんですけど、後半の東京に移ってからはちょっとテンションが落ちるような感じなんですよね…^^;

正直、大塚と飯田(カシアン)との直接対決ってちょっとしかないのが残念…もっと早めにカシアンと飯田を同化させて直接対決をもっと厚く描いて欲しかったかも。しかもロシアからこの騒動のキッカケ(?)を作ったヴィクテゥル司祭が来日するものの、カシアンの退治の仕方を知らないなんて、意味なさ過ぎる…w

カシアンが自らの意思でイコンに戻るか、大塚自らカシアンにのりうつらせてその瞬間自害の二者択一…大塚は自害するものの、トカレフが不発…カシアンはその瞬間自分は死にたくないのでイコンに自ら戻り、大塚も助かる展開に…個人的に肩透かし。まだベタに神様とか、咲子の残留思念がそれを阻止するとかだった方が良かったな…不発で一見落着ってちょっとここだけ現代すぎるでしょ…この辺も宗教色あった方が後味が良かった気がします。

でも北海道での展開は好きで、道警本部とのイザコザや、暴力団と結びつきの強い城山とのやりとも面白かったし、だんだんカシアンの存在が分かってくる過程もいい感じ。う~ん…やっぱり下巻に入って東京での展開になると失速してるような気が…テンポが急に落ちるような感覚かも…^^; でも下手に聖水とか出てこなかった方が良いか…w

大塚のキャラも良いし、ジャンナは後半までずっと一緒だったけどあんまり最後までいる必要性を感じなかったけど、また大塚が主人公の作品が出れば読んでみたいな~って思いました♪


大沢在昌さんの「魔物 上下巻」を読み始め♪

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