東野圭吾さんの「マスカレード・ホテル」を読み終える♪

東野圭吾 マスカレード・ホテル

東野圭吾さんの文庫本「マスカレード・ホテル」を読み終えました。(集英社文庫)

老若男女がテンポ良く読み進める事ができる構成で、とくに中盤から後半は途中で読むをやめるのがもったいなく感じられ、一気に読みきってしまうタイプの作品に感じます。初期から東野作品ファンに方にとっては、ちょっと軽いというか、いかにもTV/映画前提で創作した?って印象も確かに感じられ、個人的に " 読み応え " は無いかもしれませんが、" (登場人物の)現在進行形のマインド " を感じる展開で楽しめました。

両主人公 フロントクラーク " 山岸尚美 " と 刑事 " 新田浩介 " のキャラクターも引き立っていて、事件とホテル内の人間模様が2人の違う立ち位置から " あぶり出される(?) " 展開も魅力的。ただし今作は長編小説なのですが、連作短編のような感じで、容疑者がエピソード毎(?)に登場してくる構成なので、ここが " 連続ドラマ " ぽく感じるところなんですね~。

正直「またこのパターン…」と思いながらも読み進んでいく内に「次にどんな客が登場するのだろう?」とか「だれが犯人なんだろう?」と想像しなら夢中になっちゃって作者の思う壺に♪ 加えて主人公2人は最初相容れない感じでしたが、徐々にお互いを理解し尊敬し合うようになっていく過程もそれぞれのエピソードに包めているので、この辺も東野作品らしいと言えるのではないでしょうか。

ただし 刑事 " 新田浩介 " は、登場時ちょっと " つんけん " しすぎなのかな~という印象も。あと新田刑事を影でサポートする能勢刑事が良いキャラクターで別の作品にも登場して欲しいところ。確かに伏線はあるのですが、ギリギリになるまで犯人が誰なのか分からない構造かも。


東野作品には、確かにど~んズッシリ読み応えのある名作があり、自分も思わずそれを期待してしまう反面、ガリレオシリーズや新参者シリーズが映像化され人気を博して以降、王道で映像化し易そうなエンターテインメント色ある作品が多く登場する傾向にも感じます。でもこの作品を読んで、これが " 現在の東野作品 " という踏ん切りというか理解も出来て、今後フラットな気持ちで新作を楽しめそうな気がします。

すでに「マスカレード・イヴ」という2人が出会う前を描いた作品も登場しているので、機会があればこちらも読んでみたいです。


東野圭吾さんの「マスカレード・ホテル」を読み始め





マスカレード・ホテル (集英社文庫)
集英社
2014-07-18
東野 圭吾

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  • マスカレード・ホテル 感想 東野圭吾 

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